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2010年12月 アーカイブ

なんてこたぁない。ただの昔の・・・その7

すごいんです。

66年2月20日、「てなもんや」は史上空前の64.8%という視聴率を上げました。

民放の連続喜劇としては、もはや考えられない数字です。

しかも常時40%を確保したというから、すごいというより、バケモノというべきでしょう。

その魅力はどこにあったのでしょうか。

まず全編がギャグとコントの連続です。

チビだのウマヅラだのアブナイことばを連発し、平参平の得意技など、いきなり転んで片足を曲げたまま歩いて行き、はったと立ち止まってピザを叩くと、また足がピンとするなんて、いまではとても放送できない代物でした。

とはいえそれは、大阪のお笑いの原形だったというべきでしょう。

アクが強くテンポがいいのです。

それをゲストがからんだ芝居と、狭いスタジオをいっぱいに使ったスペクタクルで包み、明るくて爽やかな喜劇に仕立てあげた腕前は並みではありません。

なんてこたぁない。ただの昔の・・・その8

「てなもんや」第255話「上野の戦争」は67年3月19日の放映でした。

このころは裏番組も「てなもんや」に敗退し、芦屋雁之助や茶川一郎らが出演するようになっていました。

幕府のため、大砲を江戸に届けた時次郎と珍念は、彰義隊と官軍の戦闘に巻き込まれる。

隊長の天野役に雁之助、隊士には関敬六や雁之助の末弟、雁平が、ほかに野川由美子、里見浩太朗などが出ています。

この一編がすごいのは、狭い、しかもお客がいる公開スタジオで、淀みなくストーリーが展開し、あげくは戦争までやってしまったところだ。

いまでいえばアルタのスタジオで大砲をぶっぱなし、爆弾が破裂するのです。

とうとうしまいには、スタジオに立ちこめた煙で、画面はなにも見えなくなってしまったとか。

その間にも「あら、ウチ痛いのいややわ」と雁之助がギャグを飛ばし、藤田と白木のコンビが漫才のようにコントを演じます。

いやもう、スペクタクルとギャグの洪水に、見る側は圧倒されるばかりでした。

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